喫茶コーナーの抹茶碗(その3)

定期更新ネタがない時期なので、喫茶コーナーの抹茶茶碗紹介(その3)をお送りします。

今回ご紹介するのは・・・「油滴天目(ゆてきてんもく)茶碗」!

 

天目茶碗には「二段になった口造り」「器に対して小さい輪高台」などなどの造形的約束があるそうで。

そうした天目茶碗のうち、水に浮かぶ油の滴のような模様があるのが油滴天目茶碗。

まんますぎてアレですが、まぁそういうことです。

 

↓うちの喫茶コーナーにあるこのコは、数百年前の中国で作られたもの。


こう言ってはなんですが・・・。

このコ、当時は失敗作扱いだったハズ・・・(汗)

 

完全完璧を尊ぶ当時の中国の風習では、うちのコのように「模様がイビツ」「焼け具合が不揃い」なものは規格外。

なので1.悲しいことに捨てられた→2.地面に埋まった→3.掘り出された→4.日本(たろぼー)にやって来た、のだと思われます。

出来のいい仲間が国宝や重要文化財になってるのと比べたら、雲泥の差。

 

まぁ、造形が丁寧なのは流石。

そして現在では意外と人気者。

「ステキね」と褒められます。

 

たまにしか出展しませんが、見つけたときは手に取ってあげてください。

では、また。

2020年04月05日